『’今’を大事にするキャリア選択〜人生の転換期のヒントを探ろう〜』オンラインイベント
Women's Innovation × TsudaOutreach
こんにちは!Tsuda Outreachメンバーのminaです!
2022年5月27日、Women's Innovation(Women's Innovation(ウーマンズイノベーション)|note)とのコラボイベント『’今’を大事にするキャリア選択〜人生の転換期のヒントを探ろう〜』を開催しました。
イベントは、第1部のトークセッションと第2部のゲストへの悩み相談コーナーの2部構成でした。今回はトークセッションの様子をお伝えします!
〈開催の背景〉
「モヤモヤを抱えながらも日々前を向いて歩いている同世代にエールを贈りたい!」
就活中の学生や新社会人。様々な不安を抱き、壁にぶつかっている方も少なくないと思います。「今を一生懸命生きて、ちょっと先の未来にワクワクしたい」と思っている同世代に向けてエールを贈りたい、という思いからこのイベントが企画されました!
〈ゲストプロフィール〉
左:世永亜実さん 右:浜田敬子さん↑
浜田敬子さん
Twitter(@hamakoto)
ホームページ(https:/www.hamakeiinfo.com)
・ジャーナリスト
・前AERA編集長
・前BusinessInsider Japan統括編集長
「羽鳥慎一モーニングショー」「サンデーモーニング」のコメンテーターを務め、ダイバーシティーや働き方改革についての講演なども行う。
著書『働く女子と罪悪感』(集英社)
世永亜実さん
Twitter(@ami_yonaga)
Instagram(@ami_yonaga)
・オイシックス・ラ・大地(株) Special Planner
・(株)サマンサタバサジャパンリミテッド非常勤取締役
・(株)サマンサグローバルブランディングアンドインスティチュート非常勤取締役
長男、長女を出産後、新しい働き方へ転向し、2軸でのパラレルキャリアを実現。
著書『発想の転換で読み解く働く女性のやる気スイッチ持てる力を120%引き出す並走型マネジメント』(翔泳社)
自分の「やりたい」におもいがけないチャンスが
配信の様子(左:浜田敬子さん、右:有馬(TsudaOutreach前代表))↑
世永さんは、新卒で一度勤めた会社を辞め、転職活動をしたご経験をお持ちです。不安を抱えながらも、目の前のことに没頭するうちに、いつの間にか自分の道を歩むことができたそうです。目標はなくても、「今に関しては何があっても傷つきながらぶつかっていく」よ
ような根性だけは誰にも負けない自信があった、という言葉が印象的でした。
一方、浜田さんは第一志望だった会社に新卒で入社されました。しかし、知らない場所で、休みもなく、つらい仕事も経験。心身ともに限界を迎えてしまい、入社後1年で転職活動を考えたこともあったそうです。自分の今の仕事に一体どんな意味があるのかもわからず、とてもつらい時期だったとおっしゃっていました。
そんなご経験をされた浜田さんが私たちに伝えたいとおっしゃっていたのは、「自分の気持ちを大事にする」ということ。なぜなら「人の評価で決めた進路は、絶対に何かあったときに人のせいにしちゃう」から。「自分がやるって選んだら、絶対に責任を取ろうと思うし、やっぱり気持ちとしてやりたいと思ったものをやったほうが、「自分としては楽しく働けると思う」とおっしゃっていました。
その後、入社から数年で、花形の新聞事業ではなく、あえて自分が携わりたいと考えていた雑誌事業を希望された浜田さん。それ以降は、たとえ事業規模は小さくても、大きな達成感を感じながら、とても楽しく仕事ができるようになったそうです。そしてそのような経験をしたからこそ今の自分があるとおっしゃっていました。
この点については世永さんも共感され、就職活動などで忘れがちだけれど、とても大切なことだと教えていただきました。
「企業があなたの価値を決めるのではない」という浜田さんの言葉も印象に残りました。
5年後、10年後のことなんて誰にも分からない
世永亜実さん。参加者のお悩みに、熱心に答えてくださいました↑
皆さんは「今」と「未来」の両方を見つめて、どちらにも不安を感じてしまうことはありませんか?このトピックについて、浜田さんによると、あまり考えすぎないことが大切だと言います。あえて自分の苦手なことからは逃げ、むしろ自分の得意なこと、好きなことに近い仕事を選んだほうが良いとおっしゃっていました。思いっきり働ける20代のうちは、「ここの会社だったらエネルギーを120%だせる」と思える会社を選ぶのが良いそうです!なぜなら、就職をするとき、5年後、10年後のことはわからない。だからこそ、その時々で自分が自分の進路を変えていけばいい。人生はまったく予定通りにならないことだらけ。むしろ流れに身を任せて予想外のことを楽しめる人が、仕事も楽しんでいけるのではないかとおっしゃっていました。
世永さんは、まずは社会で働いてみるのがよいのではないかとおっしゃいます。未来に不安を感じてばかりいるよりも、今一歩踏み出してみることが大切だそうです。
また、現在の社会について、インターネット上で情報が錯綜している中、だれが作ったかもわからない「こうあるべき」論に縛られてしまう若者が多いと懸念されていました。自分の中だけに、自分なりの「こうなりたい」をもって、それを信じて踏み出してみることが大切。自分の思ってもいなかった才能を、他者が認めてくれるかもしれないともおっしゃっていました。
パートナーと職場こそ頼れる「味方」!?
大山(Women's Innovation代表)↑
世永さんは、パートナーは仕事が忙しく、ワンオペで子育てをされたご経験があります。そしてその裏には感謝と尊敬があるそうです。世永さんのパートナーは、物理的には育児に参加することができなくても、「仕事をしながら働いていいんだ」と思えるような、自己肯定感を引き出す言葉をかけてくれたそうです。その信頼関係があったからこそ、育児と仕事とを両立することができたとおっしゃいます。
加えて、世永さんは会社でも地道な働きかけをされました。出産や育児で働く時間が少なくなっても「戻ってくる場所」があるように、上司や同僚の方と信頼関係をつくりあげること。そのために、出産や育児をする「権利」を主張する前から自分も努力や工夫を積み重ねること。そして成長した自分を生かして、会社をさらに成長させること。私自身、環境のせいにするのではなく「自ら環境を変えていく」とはどんなことなのかに気付くことができました。
浜田さんは、お子さんが生まれたときに、旦那さんが3か月の育休を取得してくださったそうです。むしろ、育児の最初の段階の3か月がスキルの面でも意識の面でも旦那さんを変えて、当事者として育児をするようになったとおっしゃっていました。浜辺さんの場合は、育児が苦手で、ご両親に頼ってしまうこともあり、罪悪感を抱かれたこともあったそうです。そのようなご経験から、浜田さんは、上司や会社が育児と仕事を両立できるような環境を整えてくれるかが大事だとおっしゃいます。加えて、自分も一人で悩みを抱え込まずに、会社と掛け合ったり、制度を整えたりすることが大切なのではないかと話されていました。そして、その時に、20代のうちの仕事の成果が、会社と対等に交渉ができるかに関係してくるともおっしゃっていました。
あとがき
今回の講演会の中では、「自分の“今”の気持ちに正直になることが大切」「こうあるべきではなく、こうありたいと考えてほしい」という言葉が一番印象に残っています。自分はいつも、周りに流されてしまったり、自分がこうしたいと思っても不安になってしまうことが多いのですが、「自分のキャリアは自分で判断していい」と背中を押していただいて勇気を持つことができました。お二人からいただいたパワーで、自分の今をデザインしていきたいと思います。
イベント後の集合写真。皆さんイベントを楽しんでくださいました!↑
文責:田村三奈(中央大学法学部2年)
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