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  • 執筆者の写真Tsuda Outreach

【イベント参加レポート】『スコーパソン』 ~非営利団体の課題解決に向けて~

             




こんにちは!Tsuda Outreachの日下部と戸田です。


今回は2024年2月3日に開催された、認定NPO法人サービスグラント様主催の「スコーパソン」に同席させていただきました!


応援サポートハウスおばちゃんち様、金沢レインボープライド様、一般社団法人まもりすくん様の3団体様とプロボノの皆様で、団体様のお悩み解決に向けた課題整理ワークショップをしました!




プロボノ社会的・公共的な目的のために職業上の知識や経験を活かした、社会貢献活動を指す。また、この言葉は「公共善のために」を意味するラテン語「Pro Bono Publico」を語源とする。


 プロボノワーカー…サービスグラント様では、プロボノを行っている方々のことをこういった言葉で呼んでいます。



|スコーパソンとは??


 「スコーパソン」は、地域や社会のさまざまな課題に向き合うNPO・地域団体さんが活動運営で感じるモヤモヤを解消し、活動のステップアップに向けた解決の方向性を約2時間で整理するサービスグラント様主催のワークショップです。

 

 「課題がたくさん…何についてどう支援を求めるべきか、よく分からない」

 

 「期待する成果をわかりやすくまとめるにはどうしたらよいだろう」

 

 「外部に発信する前に、課題や要望を整理する必要があるが、なかなか取り組むきっかけがない」


などの不安を”プロボノ”とともに具体化・言語化された運営課題解決への道のり(スコープ)としてまとめあげることを目指します。



実際に団体さんの話し合いに参加させて頂きました!

 

 本番では、応援サポートハウス おばちゃんち様、金沢レインボーハウス様、一般社団法人 まもりすくん様の3つの団体さんと10人のプロボノワーカーが参加しました!

 

 プロボノワーカーは事前にオリエンテーションを行い、そこでは本番当日に向けチームごとに準備を行いました。まずはグループ内で自己紹介をし、普段会社でどのようなことをしているのかや、団体さんに対して自分がどのような面からアプローチしたいと思っているのか、できるのかなどといった具体的な方法とそれに向けたモチベーションの部分を高め合っていました。

 

 そして自分が担当する団体さんに詳しくなるために、HPや事前に提出してもらっていた情報を確認し、団体さんの悩みの焦点に認識の齟齬がないか、今回のワークショップで扱う範囲などを慎重に話し合っていました。

 

 プロボノワーカーの皆さんの、自分がどのような面から団体さんにアプローチをし貢献できると思うのかという具体的な意見をたくさんお聞きし、その中で「自分1人では力は小さいけれど、同じ志を持った人と出会える機会があっていいね」とおっしゃっていた方がいました。暮らしやすいより良い世の中の実現に向け、仕事以外の形でこのプロジェクトに参加した皆さんの本音をお聞きすることができ、非常に感銘を受けました!

 

Jamboardと話し合い

 

 本番では、”Jamboard”というアプリを使用し、話し合いを進めました。

 

 それぞれの団体さんが抱える課題を挙げ、団体の目指す長中期的な目標に照らし合わせて重要度が高いかどうか、自分たちで解決できるかどうかを下記のイメージ1のように分類していました。



イメージ1

 団体さんが抱える課題を棚卸し、重要度や解決の方法を軸に整理することで、どのような課題解決を優先的にとりくんでいくとよいかを可視化することができました。



イメージ2

課題解決までの道のり

 

 イメージ1で挙げられた多くの課題の中から、重要度が高いものを選出し、その課題や問題点に対する解決策をイメージ2のように挙げていました。

 

 イメージ2のように、プロボノの皆さんと一緒に解決の方向性を考えたり、具体的な解決方法のアイディアを出し合うことで、現実的な案を模索しやすくなり、自分自身の身の回りにある取り組みも見つけやすくなりました。色や図形でまとめることで、仲間と共通認識を持つことができるため、課題の論点がずれにくく、確認し合いながら進めることが出来ました。またそれらを議論の仲間と共有することで、課題の論点がずれないように、逐一確認し合いながら進められていました。

 

 話し合いの中では、度々出ているワードの意味合いを何度も確認し合っていました。「若い人」の定義や「老人ホーム→高齢者施設」など言葉のニュアンスを確認したり、質問を重ねながら適切な理解ができているかを模索したりしている様子が印象的でした。

 

 今回参加した団体さんが抱える課題や問題点を知るだけではなく、そこから派生して起こる問題やその課題の原因についても議論し合ったことで、自分たちに何ができるのか考えるきっかけにもつながりました。



最後に

 

 この度は貴重な機会をありがとうございました。サービスグラントさん、団体さん、プロボノの皆様のおかげで有意義な時間を過ごすことができ、感謝しております。

 

 この取材を経て、参加されていた方々の「自分が社会のために貢献したい」という強い気持ちに、私たちの心が動かされました。オリエンテーションから当日本番まで、それぞれのグループにお邪魔させていただいき、今まで私たちが考えたことがなかった観点や視点から物事を捉えていくと、多岐にわたる分野で様々な問題が起こっていることに気づきました。多角的な視点からアプローチされており、広い視野の大切さを実感しました。また、話し合いに対する姿勢や、全ての方が自分の役割(進行、ノート、タイムキーパーなど)を全うされており、グループワークにおいて重要なことも多く学ばせていただきました。そして、日常生活においても、年齢問わず考えていくべき問題が沢山あり、気づき解決へと行動できる人になりたいと思います。

本当にありがとうございました!



イベントの様子


イベント参加団体様のご紹介


 今回、スコーパソンに参加された3団体をご紹介します。


●応援サポートハウス おばちゃんち様

これからを担う若者の居場所支援を行う団体様です。地域の中で愛のある大人として、将来や対人関係などに不安を持つ若者と関わり、「自分らしく」元気に社会に巣立っていけるように支援されています。





●金沢レインボープライド様

LGBTQ+(性的マイノリティ)への理解促進を通じて、金沢そして北陸全体が多様性を大切にし、誰もが安心して暮らせる地域となることを目指して活動している団体様です。



●一般社団法人 まもりすくん様

ひとり暮らしの方の孤立と孤独死を防ぐため、市民で見守り活動・亡くなったあとの支援を行っている営利を目的としない一般社団法人です。

ただ今、八王子市・府中市・昭島市で活動に賛同してくださるボランティアさんを募集中です。





 

スコーパソン主催の認定NPO法人サービスグラント様についてはこちらから⬇︎




 

文:日下部玲子(津田塾大学総合政策学部2年)









 

戸田花恋(津田塾大学総合政策学部2年)



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