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執筆者の写真Tsuda Outreach

​一般社団法人Waffle様

​一般社団法人Waffle様


 

理系科目は男子の方が得意。女子は苦手。 誰がそんなことを決めたのでしょうか。

IT分野にジェンダーギャップなんて本当は存在しないのではないでしょうか。

 





「日本のIT・STEM業界のジェンダーギャップをなくす」というビジョンのもと女子中高生にプログラミングやスタートアップ体験を提供している一般社団法人Waffle。 設立からわずか5ヶ月という団体ながら、アプリコンテストをはじめとした様々なイベントを行っています。今回は、代表理事の田中沙弥果さんに取材をさせていただきました。



<田中沙弥果さんプロフィール> 2017年NPO法人みんなのコードの一人目のフルタイムとして入社。文部科学省後援事業に従事したほか、全国20都市以上の教育委員会と連携し学校の先生がプログラミング教育を授業で実施するための支援。2019年にIT分野のジェンダーギャップを埋めるために一般社団法人Waffleを設立。2020年には日本政府主催の国際女性会議WAW!2020にユース代表として登壇予定。情報経営イノベーション専門職大学 客員教員。過去Newspicks次世代イノベーターピッカー。 Twitter:https://twitter.com/ivy_sayaka




「プログラミングイベントに女性がほぼいなかった」



▶︎「iamtheCODE Hackathon」での様子



Tsuda Outreach (以下・TO):Waffleさんは設立してまだ5か月とは驚きです。まずはじめにどのようなきっかけで団体立ち上げに至ったか教えていただけますか? 田中さん:Waffle活動のきっかけは、前職のNPO法人みんなのコードにて、小学校の時は男女の性差なくプログラミングを楽しむ姿を何度も見たけれども、中高生向けのプログラミングイベント等では女性が極端に少なくなるのを目の当たりにしたからです。その後、海外の文献などを調べると、IT分野でのジェンダーギャップ(女性技術者の割合が20%前後しかいない)を世界共通の課題であることを知り、この課題を解決する必要性を感じたため、Waffleを立ち上げました。難しく捉えられがちなテクノロジーを、 お菓子のワッフルのようにポップに感じて欲しい。そんな思いでWaffleと名付けました。 TO:なるほど。具体的にはどのような活動をしてらっしゃるのですか? 田中さん:女子中高生限定の国際アプリコンテストに日本人チーム出場支援、プログラミングのブートキャンプを実施したりしています。去年の11月には、アフリカの非営利団体であるiamtheCODEと共に「iamtheCODE Hackathon」を開催しました。100名の女子中高生が集い、SDGsの示す開発目標をテクノロジーの力で実現する発想を磨きあいました。多くのチームがSDGsの「教育」をテーマに、様々な解決方法をプレゼンしてくれました。例えば、学習教材を映像や音声等で提供する機能を持つプロダクトを考えたチームもあれば、農作業支援のプロダクトを開発して、まず子どもが農作業を手伝う時間を減らすというアプローチをしたチームもありました。二日間という短い時間の中で、初めて出会った仲間たちと1つのプレゼンを完成させたことは彼らにとって大きな財産になったと思います。

TO:私も高校生だったら参加したいくらいです。私が所属している総合政策学部でも、ITスキルと英語力向上にフォーカスしており、グローバルに活躍できる学生の育成に取り組んでいるので、私たちのような大学生と女子中高生で何か新しいイベントもできそうですね! 田中さん:ぜひ!今は大手IT企業さんのメンターが女子中高生向けにプログラミングを教えてくださっているのですが、メンターで大学生にも参加してもらえたらいいなと思います。大学生にとっても社員さんの近くで話せるというのはメリットだと思うし、女子中高生にとっても2・3個上の先輩(大学生)と、そのもっと先の先輩(社会人)の両方を見れるというのはロールモデルとしていいと思うので、そういうプロジェクトができるのは理想的です。

「多くの企業と連携したい」

TO:これから事業を拡大していくにあたって、Waffle さんが現在抱えている課題はありますか?そして今後の展望について教えていただきたいです。 田中さん:もっと多くの企業さんと繋がって新しいプロジェクトをどんどん始めたいと思っています。しかし多くの企業の方々が新型コロナウイルスの影響でCSR活動の優先順位が下がってしまったため、なかなか新しくプロジェクトを立ち上げるのが難しいなと感じています。今後の展望としては、Waffleとしての自社コンテンツ・カリキュラムを開発し、より多くの女子中高生にテクノロジーで世の中をよくする体験を提供するとともに、ITで働くイメージの解像度が上がることに貢献していけたらと思っています。



​〜あとがき〜 IT業界の男女比はおよそ男性8割、女性2割。 職場における男女平等が叫ばれ、女性が男性と対等に社会で活躍できるようになってきたもののITエンジニアなどの職種は未だ男性の仕事だと考えられている。 そんな社会を変えるべく、当たり前のように女性がIT業界で活躍できる未来を目指してWaffleは今日も活動している。



<代表からのメッセージ> 女子大生には「自分にはできない」とか「本当はこうしたいのにな」を諦めないでほしいです。"若い"ということにどれだけ価値があり、どれだけ可能性を秘めているのかに気づいて、自分の周りを"自分の夢を応援してくれる環境"にしてくださいね! もしそれがわからない、もしくは環境が作れなくて夢を諦めそうな場合は、私のTwitter のDM (https://twitter.com/ivy_sayaka )にご連絡ください!



 

Waffle ホームページ:https://waffle-waffle.org Waffle twitter : https://twitter.com/waffle_org <Waffleが行っているプログラム一覧> iamtheCODE Hackathon: https://www.watch.impress.co.jp/kodomo_it/news/1228260.html アプリコンテスト 「Technovation Girls」: https://technovationchallenge.org

 

文:有馬果歩(津田塾大学総合政策学部3年)



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